はまさか日記~澄風荘しょうふうそう~

兵庫県浜坂温泉・カニソムリエの宿・澄風荘の主人・スタッフが、但馬の文化や歴史、山陰海岸ジオパークのPR、浜坂の四季折々の魅力をお伝えしていきます。

加藤文太郎

単独行を選んだ自然な理由 加藤文太郎のことその7

加藤文太郎は生まれながらの単独行者とよく言われるが、神戸の山仲間とは、但馬の氷ノ山や扇ノ山、妙見山、蘇武岳などの山には度々一緒に行っておりました。 そしてこれらの山々を兵庫アルプスと呼び、氷ノ山を兵庫槍ケ岳」などと名付けており、ふるさと但馬…

山での食事 加藤文太郎のこと6 

その当時の登山は、現在のような山ガールブームや中高年者が気楽に登れる状況ではありませんでした。 一部のブルジョワ階級や大学の山岳部が主流で、一般の人々は低い山々の登山を楽しむ程度でした。 ましてや、日本アルプスの而も冬山をたった一人で登攀す…

山の師 藤木九三さん 加藤文太郎のことその5 

山の師 藤木九三さん 藤木氏は日本山岳界の先駆者で、当時登山界の第一人者でした。 藤木氏は、朝日新聞社に勤務していて、また詩人であり、随筆家でもあって昭和の初期の国語の教科書には夏目漱石や島崎藤村などと一緒に氏の随筆も拝見されています。 また…

浜坂で育った加藤文太郎 加藤文太郎のことその4 

いよいよ遭難が確実視されると、新聞各紙は見出しに様々な表現で加藤文太郎の遭難を報じました 「国宝的山の猛者槍に消える」「不死身の加藤文太郎槍で遭難か」等々です。 捜索は1月7日から行われたが、二人の手がかりは何もないまま、1月17日で打ち切…

吹雪の槍で遭難か 加藤文太郎のことその3 

まんじりともしない長い夜が更けて六日の早朝、「花ちゃん今帰ったよ」と、言う夫文太郎の弱々しい声を花子さんは微睡みの中で聞きました。 「元気か?あんたさえ元気ならそれでいい」「ああ、やっと無事に帰ってきてくれた」と、思った途端、隣に寝ていた登…

花子さんの不安 加藤文太郎のことその2 

1.国宝的山の猛者槍に消える 昭和11年の年が明けると、神戸の街は2日から降り続いて大変大雪の正月を迎えておりました。 結婚一年足らずの加藤花子さんは、生後二ヶ月にもならない乳飲み子を抱え、不安な日々を送っておりました。 年末の29日から槍ヶ…

文さんのお墓 加藤文太郎のことその1  加藤文太郎のことまとめ目次

お客様から加藤文太郎のお墓参りをしたいのだが、お墓の場所を教えてほしいと言われご案内することになりました。 新温泉町浜坂の加藤文太郎のお墓 お参りの後、「単独行の加藤文太郎がたまたまパートナーを伴って山行された結果遭難ということになったが、…

加藤文太郎のふるさとを訪ねて

6月15日、山口県から加藤文太郎のふるさと新温泉町浜坂を訪ねてお越し いただきました。 早朝から観音山、城山、ちじみ山の何れも加藤文太の縁のある山です。 下山された後は、小説「孤高の人」の中で加藤文太郎が夫人である 花子さんと初めて会ったとされる…

ブナは森の宝  「創造の森ふれあいのまつり」の始まり

針葉樹の植林で樹の実のない山には、イノシシや、熊、鹿などが食べる食糧に困り、餌を求めて人里に獣類が現れるようになり様々な被害が続出している。 森は海の恋人と言われて、東北地方ではホタテや牡蠣の養殖のため漁師の人たちが山に木を植えるようになっ…

小説「単独行者」が文庫本に

小説「単独行者」や「孤高の人の」モデル加藤文太郎は新温泉町出身の登山家。 平成11年正月31才の若さで槍ヶ岳北鎌尾根に散った彼の生涯を劇的に描いた谷甲州さんの小説「単独行者」がこのたび文庫本として、山と渓谷社から出版。 全国の加藤文太郎ファン…

上山エコミュージアム主宰の扇ノ山登山に参加 扇ノ山と加藤文太郎

7月22日、上山エコミュージアム主宰の扇ノ山登山に参加致しました。 扇ノ山は、新田次郎氏の小説「孤高の人」や谷甲州氏の「単独行者」の主人公加藤文太郎も度々登っこともある山です。 今月の初旬、鳥取まで登山靴とウエアーを三人で買いに出かけました…

ブナの木で交流をしては!

神戸の「ブナを植える会」(桑田結会長)の皆さんが、平成3年から毎年新温泉町久斗山「創造の森」でブナ林復活のための活動を続けていただいてます。 「ブナを植える会」は約30年程前に発足。発足当時のメンバーには新田次郎さんの小説「孤高の人」や谷甲…

山にブナの木を植えよう!

山陰海岸ジオパークは、昨年10月世界ジオパークネットワークに加盟が認められました。ジオパークは、岩石の学術的価値や景観の眺望美だけでなく、自然の成り立ちやその地域の人々の環境整備なども含まれます。 日本海の浜坂漁港は、冬は松葉かにや稀少な深…

孤高の人・・・加藤文太郎

大型連休の最終日、ある方が奥様を伴って私の小さな宿を訪ねてくださいました。以前、二度ほど「孤高の人・加藤文太郎」の件でお電話を戴いた方です。 彼は東京の某大手出版社にお勤めの編集者で、コミック誌で連載中の坂本眞一さんの「孤高の人」の担当者の…

藤木カメラマンの解放戦線潜入記

ネット販売で藤木高嶺先生の43年前の出版「藤木カメラマンの解放戦線潜入記」を発注したところ、宅急便が届いた直後、不思議なことに藤木さんを囲む「高嶺会」の事務局から電話が入った。 高嶺会の機関誌の原稿依頼でしたが、以前にも何度か投稿したことも…

山岳図書!

新田次郎の小説「孤高の人」や谷甲州の「単独行者」新加藤文太郎伝の主人公加藤文太郎は新温泉町浜坂の出身。その文太郎を顕彰した加藤文太郎記念図書館が平成6年にオープン。 豊中の故立岩照光先生が約2,000冊の山岳図書を加藤文太郎のふるさと浜坂に…

単独行・孤高の人・単独行者

暇を見つけて書店に寄ってみた。単独行の文庫本が山と渓谷社から出版されていて、気軽に読んでいだけるようになったと嬉しくなる。そして、その横には孤高の人の文庫本も並べられている。昨年9月には谷甲州先生が単独行者を同じく山と渓谷社から出版。また…

文太郎くん!

文太郎くんと聞いて直ぐに新温泉町浜坂でこの町の出身の不世出の登山家加藤文太郎を思い出す。命名の由縁をお聞きするとご両親とも相当な加藤文太郎ファンとか。 「昭和初期の文太郎直筆の葉書を御覧頂いたり、新田次郎さんの小説『孤高の人』や最新の谷甲州…

但馬の山々にブナの植樹

神戸にあるブナを植える会のみなさんが、今年も新温泉町久斗山にある「創造の森」にブナの苗木を植えていただきました。今回は神戸の滝川高校の生徒さん8名と先生がインターアクトクラブの活動でご参加下さいました。 ブナを植える会は、新田次郎の小説「孤…

加藤文太郎をモデルにした小説 谷甲州『単独行者・アラインゲンガー』が単行本に

この程、山と渓谷社から加藤文太郎をモデルにした小説「単独行者・アラインゲンガー」谷甲州著 の単行本が出版されました。この本は、1年半にわたり山と渓谷社から連載された同名の小説を単行本にしたものです。 加藤文太郎生誕100年の際、雑誌「山と渓…

第22回藤木祭

藤木九三翁の日本山岳界における功績と翁の人柄をしのぶ藤木祭が、兵庫県芦屋にある高座の滝で今年も9月26日(日)午後1時から行われます。 高嶺会(藤木高嶺会長)からご案内を頂きました。当日は、ハイキングも兼ねて参加のご案内が次の通りありました…

藤木九三翁と加藤文太郎

先日、神戸のブナを植える会のみなさんが澄風荘にお泊り下さいました。加藤文太郎の関係で会の皆様を存じ上げていましたが、その中のOさんから芦屋の高座の滝にある藤木九三先生のレリーフのレプリカを戴きました。 藤木先生は大正-昭和時代の登山家で元朝日…

ブナを植える会と加藤文太郎

6月6日新温泉町浜坂の創造の森ふれあい祭りに、神戸のブナを植える会の皆さん13名の方がご参加されました。 5日はおじろスキー場と上山高原のブナ林を経由され、浜坂・田君川の梅花藻群生地を見学ののち澄風荘に到着されました。 近くのユートピア浜坂…

孤高の人加藤文太郎のお墓に墓標を建立

この程、浜坂温泉にある浜坂温泉おやど組合のメンバーが新田次郎さんの小説「孤高の人」のモデル新温泉町浜坂出身の登山家加藤文太郎のお墓に墓標を建てた。 これまで浜坂を訪れた加藤文太郎のファンの多くの人から、お墓参りしたいんだけど墓地があまりにも…

新田次郎と加藤文太郎

山岳雑誌「山と渓谷」5月15日発売の6月号に新田次郎さんの大特集が掲載されている。読者アンケートによれば新田作品の中で、人気ランキングがダントツで加藤文太郎をモデルにした「孤高の人が」指示されている。 写真は孤高の人文学碑で、単独行者の加藤…

加藤文太郎談義

松葉ガニを求めてお越し戴いたお客様です。お帰りの際、加藤文太郎のことが話題になりましたが、生憎木曜日は加藤文太郎記念図書館は休館日。足をお留めして、当宿で代わりにお話をさせていただくことになりました。 お若い頃、新田次郎さんの「孤高の人」を…

「孤高の人」の文学碑 浜坂文学碑巡り その1 

山陰海岸国立公園の大海原が広がる浜坂県民サンビーチには、日本白砂青松100選の一つ「松の庭」がある。その一角に新田次郎先生「孤高の人」の文学碑が建っている。碑には小説「孤高の人」から抜粋した加藤文太郎が結婚式の朝、観音山から浜坂の町を見下…

加藤文太郎「孤高の人」新田次郎/文学碑巡り

カニソムリエの研修の一環として、このほど地元(新温泉町浜坂)にある文学碑について知識を深めるため広く知るため、文学碑巡りを行いました。 単独行で知られる加藤文太郎をモデルにした「孤高の人」の作者新田次郎さんや与謝野鉄幹に石川啄木と「東の啄木…

幻の加藤文太郎著遺稿集単独行

単独行は山行のバイブルとして永遠のベストセラーと言われています。 その原本が茶色のカバーのこの加藤文太郎遺稿集「単独行」です。 新田次郎の小説「孤高の人」モデル加藤文太郎が昭和11年1月槍ヶ岳北鎌尾根で遭難したとき、多くの文太郎の仲間が捜索に…

「単独行者」新加藤文太郎伝第一回 山と渓谷4月号

新加藤文太郎伝「単独行者」の4月号を読み終えたその夜暫く眠ることが出来なかった。 序 悲報・・・昭和11年1月 不死身の加藤と呼ばれた男の遭難の知らせの件である。 今後の予定 厳冬の北鎌尾根に消えた、加藤文太郎と吉田登美久。捜索のため槍ヶ岳に向…