はまさか日記~澄風荘しょうふうそう~

兵庫県浜坂温泉・カニソムリエの宿・澄風荘の主人・スタッフが、但馬の文化や歴史、山陰海岸ジオパークのPR、浜坂の四季折々の魅力をお伝えしていきます。

川下祭りを待ちながら/ハレとケ

梅雨が明け、夏の到来を実感する頃、毎年7月中旬に3日間にわたり川下祭り(かわすそまつり)が行われます。江戸時代中期から始まり250年以上の歴史を誇る但馬三大祭りの一つ。麒麟獅子舞は、家々の門前で家内安全を祈願して二人の舞手が頭と尾を持って舞う「二人立ち」の華麗な獅子舞で、獅子頭が特徴とされており、県無形民俗文化財に指定されています。

また、浜坂県民サンビーチには露店が立ち並び、20日には花火大会も催され約4000発の花火が祭りの夜を彩ります。

 

昔は娯楽もなく、人々は年に一度のこの川下祭りが、日常の「ケ」をはらす「ハレ」の日だったのでしょう。現代ではハレとケは曖昧になったため、祭りの意味や質も昔とは変わってきたのかも知れません。ですが今もやはり祭りの日が近づくと、何やら心がそわそわ華やぎ、獅子舞の笛の音を待ち遠しく思うものです。

 

祭りの日程

・19日夕祭 午後8時から神事が行われ、町内では屋台が巡行します。

・20日本祭り 神前、町内で麒麟獅子舞が行われ、続いて出し物の神船、神鉾などと祭神の神輿が町内を練り歩き、浜坂海岸の旅所に着きます。

 ※麒麟獅子舞は御輿町内巡行の先導として町内の家々を家内安全を祈願しつつ舞います。

・21日お旅所前でお浜清めの神事や浦安の舞が奉納され、午後4時ごろから町内を巡り、午後7時半ごろ宇都野神社に還御します。

 

昨年(2007)の川下祭りの様子(写真をクリックすると拡大します)

麒麟獅子
御輿
花火1
鉾と槍