はまさか日記~澄風荘しょうふうそう~

兵庫県浜坂温泉・カニソムリエの宿・澄風荘の主人・スタッフが、但馬の文化や歴史、山陰海岸ジオパークのPR、浜坂の四季折々の魅力をお伝えしていきます。

太公望が国を釣る!

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 梅雨時の晴れ間をぬって、日本海から約2キロほど溯った岸田川の川縁で、太公望たちが釣り糸を垂れている。

 6月1日から岸田川は鮎漁の解禁が始まり、多くの釣人が鮎釣りを楽しんでいる。太公望は紀元前11世紀ごろの中国周時代の軍師。斉国の始粗、名は尚または望、字は子牙または牙。謚は太公。斉太公、姜太公とも呼ばれる。

 ある日、尚が渭水のほとりで釣りをしていると、周の西伯昌が近づき、あなたこそ,わが太公(祖父)が待ち望んでいた人物である」と言って召し抱えたという伝説があり、釣りをする人を太公望と日本では呼ぶ。

 中国では、呂尚は曲がっていないまっすぐな針を使い、さらにあえて釣り針を水中には入れず水面から三寸上に垂らしたとも言われ、下手の横好きと言うことも含まれているらしい。

 

 呂尚が斉に封ぜられた時に昔別れた妻が,よりを戻そうと来たがこれを拒んだという逸話がある。(「覆水盆に返らず)