山陰海岸国立公園は今年で50周年を迎え、各地で色々な記念事業を行なっているが、
国定公園から国立公園に昇格するまでの先人の努力を私たちは、忘れてはならない。
山陰海岸国立公園は、鳥取砂丘から京都府経ヶ岬までの約75KMで、すぐ近くの日本
三景のひとつ天橋立は何故か含ま出ていなくて、国定公園である。
海岸線の美しさは以前から定評のあるところだが、地質学的にも大変価値の高いとこ
ろであることは、あまり知られていなかった。
平成10年10月、ユネスコにある世界ジオパークネットワークに加盟が認められ、
にわかに地質学的価値の見直しが高まり、ジオパークの学習会や現地視察の熱を帯びて
きた。
世界ジオパークの加盟を維持していくためには、4年ごとの厳しい再審さをクリアし
なければならない。その審査をクリアするためには、私たち住民の努力は勿論だが、世界ジオパークの加盟を提唱し、行政的垣根を超えて加盟推進に身体をはって、努力をされた人のことも私たちは忘れてはならない。