はまさか日記~澄風荘しょうふうそう~

兵庫県浜坂温泉・カニソムリエの宿・澄風荘の主人・スタッフが、但馬の文化や歴史、山陰海岸ジオパークのPR、浜坂の四季折々の魅力をお伝えしていきます。

鳥取・岡山 蒜山 大山 道の駅巡り

先日、男4人で新温泉町浜坂から西側の大山までの道の駅を周遊に出かけました。

午前8時過ぎ出発して、岩美海岸の岩見ICから鳥取豊岡宮津自動車道(地域高規格道路)に乗り、鳥取砂丘を眼下に見ながら通過しました。

 道の駅 神話の里 白うさぎ

まず最初に立ち寄ったのが、因幡の白(しろうさぎ)で知られる白兎(はくと)海岸の道の駅です。新温泉町から30分程で着きました。

ここは海に面しているところであり、海産物をいろいろ加工したものが多く、私たちの地元にあるものばかりで、さすがに手が出ませんでした。

道の駅 神話の里 白うさぎ

 倉吉の宝製菓製造所 スウィートランドTAKARA

国道9号線を左に折れて、白壁土蔵群で知られる倉吉市を通って、山深く入っていったところが関金温泉です。

ここは、湧水が豊富で、山葵が栽培されていることでよく知られ、先日もTVの生放送がされました。

私たちが立寄ったのが、大風呂敷のお菓子で有名な株式会社宝製菓の製造販売店です。

鳥取お菓子の夢工場スウィートランドTAKARAオンラインショップへようこそ!

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ここでは栃餅を買い、車中で店頭で買った牛肉入りのコロッケを頬ばりました。

 

道の駅「犬狭」(いぬばさり) 

国道313号線沿いを走るとまもなく「犬狭」(いぬばさり)と呼ぶ、珍しい名前の道の駅です。

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道の駅犬挟 いぬばさり

近郷近在の人たちの丹精込めて作られた農産物が多い道の駅の売店で、安価なキュウリやナス、小さな植木を買いました。

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蒜山手打うどん やす坊

国道313号線から482号線に入って岡山入り。

少し早い昼食は、蒜山高原の中にある小さな手作りのうどん屋さん。

蒜山手打うどん やす坊

何故か激辛のカレーうどんとおでん。そして運転手以外は少々のビールを楽しみました。

田中さんと今井氏。

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丸文のご主人さんと澄風荘。

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兵庫県 新温泉町 海べのおやど 丸文【公式サイト】

丸文さんは浜坂海岸に面し、旬の新鮮な魚介や松葉かにが魅力のお宿です。

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蒜山から鳥取寄りに戻ると、車がカーブするたびにカーナビの道案内のアナウンスは岡山県から鳥取県、そしてまた鳥取県から岡山県の繰り返しでした。

金持神社

鳥取県の根雨と言うところで、有難い名前の神社を見つけました。「金持神社」と言って、川沿いを山間に入っていくと、大きな杉林に囲まれたその神社の社がありました。

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山陰地方は古くからたたら(昔からの製鉄)が盛んで、「玉鋼」の産地で真砂鉄が多く採れるところでありました。

鉄のことを「かね」と呼んでいたところから、金の採れるところを多く持つ「金持」と呼ばれるようになったと、伝えられています。

社伝によりますと、ご祭神は天之常立尊とする神社で、国土経営、開運、国造りの神様をお祀りしておるそうです。

小さな社には多くの絵馬に願い事が書かれて奉納されていて、遠くは京阪神の参拝者の方も多く見受けられました。

道の駅「風の家」 

道の駅「風の家」は、蒜山の中腹にあって、規模も大きく多くの観光客で賑わっておりました。

道の駅 風の家 蒜山高原で新鮮高原野菜や特産品を!

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蒜山高原の農家の人たちが採れたての野菜や山菜が並べられ、非常に充実した売り場がありました。ここでは山から採取した野草の鉢物、桑の鉢物、紅葉の鉢物などを買いました。

大山まきば「みるくの里」

 蒜山をぐるっと鳥取県側に回ると、そこは大山で、その中腹にあるのが大山牛乳で有名な「みるくの里」生牛乳やチーズ、バター、牛乳をふんだんに使ったお菓子類が沢山売られています。

大山まきばみるくの里

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名和町

大山を降って行くと、国道9号線に出会い、この辺りは名和町と言って、その昔隠岐の島を脱出された後醍醐天皇を地元の豪族名和長年公と金持景藤公が奉じて、一旦船上山に陣を構え、その後金持神社に必勝祈願され、倒幕に向われたとされているところです。

琴浦町 ふろしきまんじゅうの山本おたふく堂

国道9号線を浜坂寄りにしばらく走ると琴浦町(旧赤碕町)で、ふろしきまんじゅうで知られる山本おたふく堂の直売場に立ち寄りました。

山本おたふく堂

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鳥取のおみやげはこの「ふろしきまんじゅう」が鉄板ではずしません。鳥取駅でもよく販売していますが、売り切れに注意です。

今は米子自動車道が開通しているので、なかなか入ることもありませんが、以前は松江や出雲からの帰りには、必ず立ち寄ったものでした。

 

大栄町~帰り

あとの行程は大栄町のスイカ畑を眺めながら、一気に新温泉町浜坂まで午後6時に予定通り無事帰宅致しました。

道の駅の役割

JRの列車の旅も楽しいものでありますが、現代は車社会で、全国津々浦々まで高速道路網が整備されており、車での旅が主流であると思います。

この車での旅時代に必ず必要とされるものがトイレで、したがって全国にどこにでも道の駅が増設されて参りました。

道の駅は、公的なサービス「休憩機能」、「情報発信機能」、「地域の連携機能」、という3要素を持つことが期待されています。

その設備投資は地方自治体が行っており、税金が投入されています。

ところが、必要不可欠な公的サービスに加えて、道の駅に求められているのが、その地域の農産物や海産物、あるいは特産の加工品等の売場という地域経済の活性化の役割ではないでしょうか。

その地域の産物販売の充実された道の駅には多くの観光客が立寄りお買い物を楽しんでいて、

初期投資は自治体主体ですが、運営は民間であることも多い。

道の駅のブームにより競争格差が広がっています。

第三セクターの問題の構造がここにもあり、利益がでなくてもつぶれないというリスクのない体制だと、生産性が下がり地域の重荷となってしまいます。

また、利用者側の、車を止めて寝泊まりする「車中泊」、ゴミの放置や場所の占有といったマナー違反が問題となっています。

旅人と地域をつなぐ「道の駅」は旅の醍醐味の一つとなっています。

道の駅が地域の人も観光客もつなぎ幸せにする場所となるように考えていきたいものです。

【追記】2017夏、浜坂にもついに道の駅ができます!

 

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