浜坂の名産の一つに「焼きちくわ」がありますが、もともと竹輪は魚肉を棒の先に巻いて焼いたものでした。それが蒲の穂に似ているところから、蒲鉾と呼ばれるようになり、後に板に魚肉を盛りつけて焼いたものを蒲鉾と言い、竹の棒に巻き付け焼いたものを「竹輪」と区別するようになりました。
浜坂出身の登山家加藤文太郎の山行の時の携行食に蒲鉾(ちくわ)がよく使われたそうです。
ちなみに「カマトトぶる」の「カマトト」とは「蒲鉾はトト(魚)から出来てるの?」と誰でも知っているようなことを敢えて聞くところからきたものである。こうした普段私たちがよく使う表現の語源や由来を、地元の名産とのつながりのなかで見つけるのも一興である。
浜坂は焼竹輪に拘っていて、他所では蒸したものもあるが、焼いた香ばしさと風味が他とは違うように思います。是非、試してみて下さい。
「米寅の焼ちくわ」は創業、明治元年で初代下田寅造さんが、廻船問屋「米沢屋」から分家独立したところから「米寅」の屋号が付けられたそうである。先代の俊典さんが「鯛」に拘り、鯛のすり身が使われている。今は長男の和輝くんが当主で5代目となります。
澄風荘から歩いてすぐ近くに米寅さんはあり、朝早く行くと製造風景も見られるし、お土産に直接の販売もしていただけます。