山岳雑誌「山と渓谷」5月15日発売の6月号に新田次郎さんの大特集が掲載されている。読者アンケートによれば新田作品の中で、人気ランキングがダントツで加藤文太郎をモデルにした「孤高の人が」指示されている。
写真は孤高の人文学碑で、単独行者の加藤文太郎が生まれた兵庫県新温泉町浜坂の白砂青松日本100選「松の庭」の一角加藤文太郎を語る会を始めとする町の有志で建立されたものである。
除幕式には、ご夫人の藤原ていさんをお招きして、記念講演も行われました。その中で、当初山岳小説家とのレッテルを貼られ、すごく嫌がっていた新田次郎さんが作品「孤高の人」によって人間を描ける小説家として文壇から評価を受けた作品であるとのエピソードも聞かせていただきました。
山と渓谷によれば、08年1月号で実施した「好きな山の本ランキング」でも深田久弥の「日本百名山」や井上靖の「氷壁」などを抑えて堂々の第1位で「孤高の人が」選ばれています。