新温泉町には澄風荘から歩いて2分の所に以命亭がある。新田次郎の小説「孤高の人」のモデル加藤文太郎や明星の歌人で「東の啄木か西の翠溪か」と鉄幹に言わしめた前田純孝等浜坂出身の多くの先人を顕彰する先人記念館である。
以命亭と西光寺の脇の小路を下ると「味原川」と言う小川に出る。一面は町の歴史を感じさせてくれる石垣が並んでいる。その傍らの小さな路を誰ともなく「味原小径」と呼ぶようになった。
味原小径を河口へと下れば「船泊り」に出会う。小さな舟が十数隻停泊しているだけの昔の浜坂漁港跡であるが、現在の漁港や漁船からはここが漁港であったとは想像しがたい。
しかし、ここも今でも昔の浜坂の面影が遺されている懐かしいところの一つである。
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