この程、山と渓谷社から加藤文太郎をモデルにした小説「単独行者・アラインゲンガー」谷甲州著
の単行本が出版されました。この本は、1年半にわたり山と渓谷社から連載された同名の小説を単行本にしたものです。
加藤文太郎生誕100年の際、雑誌「山と渓谷」の取材で、浜坂を訪れられた谷甲州氏に取材のお手伝いを少しさせて頂いたところから、加藤文太郎をモデルにした小説を提案してみました。
その時は、谷甲州氏も編集者の方も名言はされませんでしたが、何か期待されるものを密かに感じていました。それから数年して著者から連載が決まったのでもう一度、浜坂の加藤文太郎の生家や氷ノ山を取材したいとのご連絡を頂きました。
結局、谷甲州氏は氷ノ山に登られ、関宮に一泊と浜坂を二泊され、加藤文太郎記念図書館など綿密な取材をされてお帰りになられました。
この小説は、加藤文太郎という昭和の初期に活躍し、31才の若さで槍ヶ岳北鎌尾根で遭難死した登山家を史実に基づいて描かれたものです。
新田次郎氏の小説「孤高の人」とは、また違った角度から登山家加藤文太郎に迫った秀作だと思います。
全国の文太郎ファンの皆様是非、御覧ください。