かにソムリエが、この度新温泉町にある城山園地周辺を散策しながら、城山の歴史とジオエリアの見所のポイントを学んだ。
講師には町の歴史に詳しい岡部良一氏を招き、亀ヶ城と塩谷氏、織田軍と毛利軍の山陰地域の鬩ぎ合い等で、難攻不落と言われた亀ヶ城も豊臣秀吉の命を受けた弟秀長の執拗な攻撃により遂に落城の憂き目に合う。
その後、塩谷氏は鳥取に逃れたが、戦国史上有名な豊臣秀吉の鳥取城の兵糧攻めにより、遂に自刃に及ぶ。
城山園地から見下ろす諸寄港は、天然の良港で、かっては北前船の風待ち湊として山陰本線が開通するまで海路の主要基地を荷なった。
海岸沿いを加藤文太郎ふるさとの碑までの「孤高の道」約1キロは、眼下に青々とした日本海と山陰海岸ジオパークの素晴らしい景色を眺めながら暫しの沈黙を楽しむのも如何でしょうか。
加藤文太郎は、新田次郎氏の小説「個々の人」や谷甲州氏の小説「単独行者」のモデルで新温泉町浜坂出身の登山家です。最近では、坂本眞一氏の「孤高の人」を原案にしたコミック誌が若い人達に人気です。
加藤文太郎ふるさとの碑は、加藤文太郎を顕彰した地元有志が昭和45年に建立した。碑を背景に記念写真を撮るジオレディーたち。
なおも先に進むと再び急峻な小路を下り、白い灯台にたどり着く、矢城ヶ鼻の灯台である。両左右に奇岩、鬼門、洞窟を眼にすることが出来るジオスポットのおすすめコースの一つでもある。