はまさか日記~澄風荘しょうふうそう~

兵庫県浜坂温泉・カニソムリエの宿・澄風荘の主人・スタッフが、但馬の文化や歴史、山陰海岸ジオパークのPR、浜坂の四季折々の魅力をお伝えしていきます。

福井県・石川県の漁連 若松葉かに論争の行方は 若松葉の漁期 

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数日前テレビにも取り上げられていたが、日本海新聞の報道によれば福井県と石川県の漁連が若松葉かにの漁期について論争をしているそうです。

若松葉とは

若松葉とは、ズワイガニ(松葉ガニ)が脱皮して期間の短いズワイガニの子供の事です。

若松葉かには、私たち但馬地方では昔から「水ガニ」と呼んでいましたが、最近では高級なズワイガニの呼び名の松葉かに因んで脱皮仕立ての殻の柔らかい蟹を「若松葉かに」と称するようになりました。

若松葉かには、その呼び名のミズガニの通り水っぽく、かに味噌も松葉かにに比べると旨み足りないのですが、お値段は松葉かにの5分の1から10分の1とお安く気軽に食べられし、塩ゆでにしてそのまま食べると、割合美味なものです。

だから地元の人たちはこれをよく食べてきました。

資源保護のため若松葉の漁期は制限されている

資源保護のため、但馬地方でも若松葉かにの漁期を2月いっぱいにして期間の短縮をしております

 石川県側の言い分は「資源保護を強化して高級な松葉かにになってから漁獲すればよい」

福井県の主張は「既に旅館や民宿からの注文も受けているし、今更漁期の変更をされても困る」である。しかし、本音は漁業経営に関わる問題も孕んでいます。

いずれにしても毎年漁獲量が落ちていく中で、将来の不安がつきまとうのは私だけでしょうか。

 

追記:若松葉がにの漁期について、石川県、京都府漁業者は若松葉がに漁が全面的に操業自粛されるようになりました。

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