はまさか日記~澄風荘しょうふうそう~

兵庫県浜坂温泉・カニソムリエの宿・澄風荘の主人・スタッフが、但馬の文化や歴史、山陰海岸ジオパークのPR、浜坂の四季折々の魅力をお伝えしていきます。

蟷螂後方にあり(とうろううしろにあり)

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いつもお越しくださるお客様から宮城谷昌光氏の著書「中国古典の言行録」を戴いた。

荘子が、ある時林のなかを歩いていると、カササギが荘子の額をかすめて栗林のなかに舞い降りた。

荘子は弾をとって、カササギを狙い撃ちしょうとした。その時である。荘子はぞっとする光景を目撃した。

木陰で休んでいるセミを、いましもかカマキリがつかみとろうといているではないか。ところが、そのカマキリのうしろには、さきほどのカササギがいて、カマキリを食べようとしている。

そのカワサギを自分が狙っている。ということは・・・・・

荘子は恐れおののき、弾をすて、やにわに逃げ出した。