三国志、劉備が、劉表のところに身を寄せてから、馬に蔵をつけて戦場で活躍する機会もなく年月が過ぎた。
劉備は劉表と酒宴を開いていたが、途中厠に立った劉備がふと自らの腿についた肉をみて嘆いたとき、その様子を劉表にみ咎められた。
劉表が訳を尋ねると、「私は長年馬に乗って戦場を駆けまわっていて腿に肉がつくこともなかったが、今気が付くと腿に肉がつきすぎていた。月日は瞬く間に過ぎ、老いが忍び寄ろうとしている。 しかし、私は何の功業もたてていない。それが悲しいのです」 と打ち明けた。との故事。
実力のあるものが何の活躍もできず、無為に過ごすときにつかわれる。
髀肉之嘆を託つ。
前の記事
次の記事