はまさか日記~澄風荘しょうふうそう~

兵庫県浜坂温泉・カニソムリエの宿・澄風荘の主人・スタッフが、但馬の文化や歴史、山陰海岸ジオパークのPR、浜坂の四季折々の魅力をお伝えしていきます。

三国志(6) 水魚の交わり

三国志の中で劉備玄徳は、諸葛孔明と自分との関係を魚と水に譬えて、言うなればちょうど、魚に水があるようなものであると言ったという。

後の人は、これを水魚の交わりといった。

 

春秋時代、斉の管仲と鮑叔の友情関係を管鮑の交わりと言って、何時も鮑叔は管仲の能力も志も家庭の事情もすべて理解できた。

 

やがて管仲は、斉の国の宰相になり桓公を覇者にする。

管仲が亡くなるとき桓公は、

「宰相の後任には誰にしたらよいか?鮑叔はどうか」と尋ねるが、

管仲は「鮑叔は駄目です」と応え、他の人を推薦した。

 

管仲桓公に推薦して宰相にまでのぼりつめさせたのは鮑叔であったが、自分を推薦しない管仲に鮑叔は怒らなかった。

自分の能力を一番よく知っているのは管仲であることを鮑叔は知っていたからである。

 

しかし、桓公管仲の死後、管仲が最も避けなければならない人物を宰相にした。桓公の死後斉の国は急速に衰えていった。

また、趙の国の藺相如と廉頗の友情を刎頸の交わりという。

 

宮城谷昌光本をカニソムリエが読んで

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