はまさか日記~澄風荘しょうふうそう~

兵庫県浜坂温泉・カニソムリエの宿・澄風荘の主人・スタッフが、但馬の文化や歴史、山陰海岸ジオパークのPR、浜坂の四季折々の魅力をお伝えしていきます。

三国志最終章

宮城谷昌光氏の三国志全12巻をやっと読み終えることができた。

1巻400頁近い大作でもあり、途中他の本にも浮気をしたりして相当の時間を費やした。

 

三国志 第十二巻 (文春文庫)

三国志 第十二巻 (文春文庫)

 

 

三国志演義に馴れ親しんだものとしては、多くの点でその実像にギャップを感じてしまう。

 

稀代の奸雄で悪役の代名詞みたいな曹操は、その実は英雄で、彼の子孫の魏が他の二国を併呑したり滅亡させる。

天才軍師として名高い諸葛孔明は、政治的手腕は発揮し、領民の人気は高いが、戦術的には失敗も見られる。

 

英雄豪傑の誉れ高い関羽はあっけない負け戦をしてしまう、張飛も自分の部下に殺されてしまう。

 

三国時代と言えば、魏志倭人伝によれば日本では、女王卑弥呼が国を治めた邪馬台国であるが、そこが日本列島の何処にあったか、まだ判明されていない。

 

蜀と呉を滅ぼした魏も、その権威は諸葛孔明と凌ぎをけずった司馬懿仲達の子孫に簒奪され、司馬氏一門が晋という国を興し、三国時代は70年以上続いて終焉を迎えた。

 

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