はまさか日記~澄風荘しょうふうそう~

兵庫県浜坂温泉・カニソムリエの宿・澄風荘の主人・スタッフが、但馬の文化や歴史、山陰海岸ジオパークのPR、浜坂の四季折々の魅力をお伝えしていきます。

漫画坂本眞一「孤高の人」・・・森文太郎から加藤文太郎へ

f:id:syofuso:20170926005536j:plain

f:id:syofuso:20170926005532j:plain

新温泉町浜坂にある先人記念館「以命亭」では、地元浜坂出身の登山家加藤文太郎を描いた新田次郎の小説を「孤高の人」を原案とした坂本眞一氏の漫画「孤高の人」の原画を展示しております。

f:id:syofuso:20170926005528j:plain

 

f:id:syofuso:20170926005525j:plain

漫画「孤高の人」は、ヤングジャンプの連載で、集英社から17巻の単行本となっておりますが、人類未踏の氷壁・K2東壁を目指す現在の加藤文太郎を描いています。

 

加藤文太郎は、明治38年3月11日今の新温泉町に生まれ、浜坂尋常高等小学校を卒業後、今の三菱造船所に製図工の見習いとして入社する。

 夜間の専門学校に通いながらやがて三菱の技師にまでなるが、仕事の傍ら山に傾倒し、当時の山岳界を驚愕させるほどの山行を次々と行い、単独行加藤、不死身の文太郎と呼ばれてきた。

ところが、単独行者の加藤文太郎がパートナーを伴って行った冬の槍ヶ岳北鎌尾根で不慮の遭難死を遂げる。

「単独行」は、加藤文太郎の山行記録やケルンなどに発表されたものを津田周二氏が編集して、私家出版したものだが、今では山と渓谷社から出版されている。山のバイブル、永遠のベストセラーと言われている。

孤高の人は、新田次郎氏が山と渓谷社から連載として発表。その後新潮社から単行本となる。今でも新田氏の山岳小説ではダントツの人気作品。

 

単独行を基本に加藤文太郎の史実に基づいた谷甲州氏の「単独行者」は、山と渓谷から連載で発表、その後同社から単行本として出版。

 

漫画「孤高の人」は、新田氏の小説を原案とするも現代風にアレンジされたもので、森文太郎という青年がK2を目指す、その中で加藤花という女性と結婚して、加藤文太郎になるというストーリー。

一度ご覧ください。

<