今朝の日本海新聞によると、今年もバイカモまつりがの中止が決定されました。4月19日の澄風荘のブログで危惧していたところですが、改めて残念の一言です。
ネットでは神戸新聞の記事が閲覧できます。
しかし、残念で済まされないことが自然界では起きうるということではないでしょうか?
バイカモのみの保存 多様性を排除して良いのか
バイカモも自然の中のひとつの存在で、人間の手によって他の植物を排除してバイカモのみを保護することは理にかなったことでしょうか?
増水の鉄砲水で流されることが原因なら鉄砲水が起きないよう、森の植生から考えなければいけないと思います。葦を抜きすぎて、水の流れを堰き止める機能が失われていることも考慮しなければならないのではないでしょうか。
ちょうど昨日、兵庫県立牧場公園の但馬牛博物館の学芸員から、但馬牛の血統の保存とその難しさの説明を受けた直後なので、殊の外強く感じられました。
生物は一つの種だけで生きているわけではありません。多様性があるからこそ力強く生存していけるのです。
保存のあり方を見直す時期に来ていると思います。
毎年「ブナの会」の皆さんが久斗山に来て植林活動をされています。「ブナの会」の皆さんも葦が全部抜かれている田君川の状況に警鐘を鳴らしていらっしゃいました。
移植活動は労力がかかり大変な努力を続けられています。
移植活動に加えて、川や森の植生から考えていくべきではないでしょうか。