旅行に行く計画中にいろんな旅館やホテルのサイトや宿泊プランを眺めて、妄想旅行に出かけるのはとっても楽しいですよね(笑)
宿泊業をしていると旅行業界にいるのに旅行に行くのは難しくなりますから、よく妄想旅行をします。
予約サイトで予約するのがいいのか、公式サイトで予約する方がお得なのか。そこでよく見かける「ベストレート保証」という言葉の意味を解説してみます。
ベストレート保証とは
ベストレート保証とはいろんな予約サイト(楽天トラベル、じゃらんnet、JTB,るるぶトラベル、一休.com…などなど)の宿泊プランの中で公式予約(電話予約、公式サイト予約)をされる場合、最安値で予約できることを保証するという意味です。
もし他の予約サイトでもっと安いプランが掲載されていた場合、公式予約で同一内容のプランであれば最安値での料金に変更することが出来るます。
電器店でカカクドットコムの価格を見せて値引きするような感じですね(笑)
公式サイト・直接電話予約が一番安い?
これは宿によって予約エージェントに対する考え方が違うので何とも言えません。
お客様には関係のない事情ですが、旅行代理店や予約サイト(エージェント)を通した予約販売には手数料(予約販売の成功報酬としてエージェントが宿に請求する)がかかるため、直接公式予約より高く設定する傾向にあるからです。宿にとっては手数料がかからない公式予約がありがたいのですね。
上記で紹介した海外資本の予約サイトは手数料が高いので、同一のプラン内容なら海外サイトの方が高く設定されている場合もあります。
また、電話対応のコスト・人件費を下げることができるため、電話予約より公式ネット予約を安くしている施設もあります。最近は電話予約を受け付けていない宿も出てきました。
「ベストレート保証」と謳っているところは宿公式サイトでの予約が一番安いはずです。(他サイトでもっと安い販売があったらその最安値へ変更する交渉ができます)
公式サイトの予約料金は比較検索メタサーチサイトに反映されていないことが多いので、宿泊予約の前に宿の公式サイトをチェックしましょう。
直前や当日、ネットで部屋が見つからないときは
直前や当日でネットで部屋が見つからないときは直接宿に電話で問い合わせると部屋が空いてることがよくあります。
これは何故かと言うと、じゃらんや楽天トラベルなどのOTA予約サイトでの販売受付締切(手仕舞い)を前日など早めに設定していることがあるからです。
直前ギリギリまで受け付けたいのはやまやまですが、当日ギリギリに予約の通知(FAXやメール)が来ても気づくのに遅くなったら客室その他の受け入れ準備ができません。特に仕入れが必要な夕食付きのプランでは手仕舞いを早目に設定しているところが多いと思います。
また予約サイトに宿の部屋全部を提供せず、直接電話予約用に確保しているところもあります。
逆に規模の大きいホテル等ではキャンセルを見越してオーバーブッキングで取り、当日の部屋在庫稼働率100%に調整していることがあります。
航空券などもオーバーブッキングで空席が出ないようにしていますね。
現地で急に宿泊することになり宿が見つからずと困ることがありますよね。そういう場合は地域の観光協会へ電話すると宿を紹介してくれます。昔は観光協会が旅行代理店のような役割もしていましたが、ネットの普及で予約はOTAが主流になりました。
それでも地域に密着した情報は観光協会が詳しいです。いざというときは是非頼って下さい。
予約内容変更・キャンセルについて
仕事や様々な都合でキャンセルせざるを得ないこともあります。その際は予約サイトでの予約は予約サイトでキャンセル処理をお客様自身がすることをおすすめします。じゃらんならじゃらんで、楽天トラベルなら楽天トラベルでログインしてキャンセルしましょう。
電話やメールでネット予約のキャンセル処理を宿に依頼される方もおられるのですが、事前カード決済などの支払い方法ですと施設側で変更処理できません。宿によるキャンセル処理をしてしまうとお客様との連絡の行き違いでトラブルの元にもなりかねません。なるべくお客様自身のキャンセル処理が望ましいのです。
またじゃらんは部屋タイプ、食事条件など、プラン内容の変更、支払い方法の変更はできず、予約の取り直しとキャンセルが必要です。
楽天トラベルもほぼ同じで、減泊や人数の変更(減らす)以外の予約内容変更はできません。(「宿泊者氏名」「チェックイン時間」「宿泊者代表連絡先」の変更を除く。)
予約サイトでのキャンセルが出来なかったり、当日や直前のキャンセルは宿に直接電話連絡して下さい。
予約されたのにいらっしゃらないという無連絡キャンセル(いわゆる「無断不泊」「NO SHOW」)はじゃらんでは
会員資格および、それまで加算されたポイントが剥奪されます。一度会員資格を喪失された方は再度会員登録を行うことが出来ません
とアカウントがBANされることがありますので注意してください。
NO SHOWとキャンセルは全く違う処理と対応がされます。当日までに連絡があれば「キャンセル」扱いです。
またとりあえずと同日に複数の宿に「仮予約」「仮押さえ」をすることはやめて下さい。予約時点で部屋が埋まるので、宿は販売機会を減らすリスクを負います。
日程や宿泊施設・プランを確定後、予約して下さい。
とは言ってもキャンセルせざるを得ない事情もありますよね。
キャンセルは予約サイトによる手続き、ご連絡があれば問題なく受け付けています。
(「じゃらんより公式サイトの方が安い!」と変更するのもアリです。)
事情を説明してくださればキャンセル料も考慮するところも多いです。
香住のかどやさんのように
「とりあえずは今からすぐに明日空室が出たことをブログやSNSで発信します!それで代わりの方が見つかればキャンセル料は無しで良いです。ぜひ、また違う日にお越しくださいね」
という宿もあるかもしれません(笑)優しいですね。
関連記事:上手なキャンセルの方法について書きました。ご参照下さい。
各予約サイトの料金を比較するときは宿泊プランを横断検索できるメタサーチの利用が便利です。