今年も神戸市にある「ブナを植える会」の御一行20名様が、澄風荘にお越しくださいました。
ブナの保水力
毎年のように田君川のバイカモを見にたち寄られていたが、今年はスルーで来られたそうです。
昨年も田君川のバイカモが全滅の状態であり、今年もあまり期待が持てない状況が見て取れたと思われます。
鉄砲水のような流れに、抗しきれない田君川のバイカモがここ数年、ほぼ絶滅に近い状況にあることも、この川の源の山々の状況と無関係とは言えないような気がします。
梅花藻は、清流の妖精とも言われ大変デリケートな植物です。下手に人間が手を加えたり、生態系を崩すことは考え直さなければならないことだと気付かされました。
ブナの木は、建築材などにはあまり使用されませんが、昔から家具などの曲げ物やお椀などには使用されてきました。
檜や杉のように建築材に適さないので、多くの山々がブナや楢の木は伐採されて杉や檜の植林が行われています。
その森林も外国からの建築資材に押され気味で、やがて荒廃した森林が目立ち始めました。
近年、ブナや楢の木のドングリが少ない里山は、イノシシや鹿が餌を求めて人家のあるところまで、現れる様になり、農作物の被害は甚大なものがあります。
ブナや楢の木が生い茂っていた山は、保水力に優れていて幼少の頃の川は、夏枯れもなく子どもたちの楽しい遊びの場でもありました。
ブナを植える会の皆さんは、昨日、上山高原でブナの木のお手当をして、今朝は早朝から養父市の妙見山に向かわれました。