茅葺き屋根の思い出
茅葺きの家といえば白川郷・五箇山の合掌造りが有名であります。
また、京都府の美山町にもかやぶきの里が残されています。
昔し、まだ子供だった頃、生まれ育ったところが茅葺屋根の家であったが、茅葺の家に付随しているのが囲炉裏であり、子供心にとても嫌なイメージを持っていたことを覚えています。
最近は流行りの古民家 茅葺き屋根
しかし、今では全く逆な捉え方ができるから、また不思議な気が致します。
澄風荘の宿の中には囲炉裏を設えてあり、炭火でお客様をもてなしています。
流石に茅葺きの宿泊施設は無理で、茅葺きにあこがれを抱くのが精一杯なことになりました。
昔、先輩と酒席で盛り上がり、茅葺きの屋根の話をしたことを思い出します。
その先輩の家は茅葺きでこの辺りではもう珍しくなっていたが、何年に一度は宿泊付きで遠くから職人さんを招いては、毎日晩酌付きの接待をしなければならないそうでありました。
その人はまたこんな話をしてくれました。
と、ある人が茅葺屋根の家主に
「旦那さんの家はなんで瓦葺きにされないのでしようか」と尋ねると、
その家主が答えるに「うちはまだそこまで貧乏をしていないのだよ」。
笑い話にも似た話ですね。
養父市八鹿町 茅葺き屋根のうどん店 「かぐや姫」
昨日、友人に誘われて養父市八鹿にある茅葺きのうどん屋さんを尋ねました。
そこにはやはり囲炉裏を設えてあって、昔の雰囲気を醸し出していた店で、特産のヨモギを練り込んだ「ヨモギうどん」を美味しくいただきました。
しかし、なぜか店の名前が「かぐや姫」であったが、外の庭の片隅には竹が植えてありました。
かにソムリエ 谷岡 整