山陰海岸世界ジオパークは、地球の成り立ちや海岸の景観美、温泉、魚貝の成り立ちだけでなく、地域の歴史やそこに住む人達の生活・営みまで含有されます。
その中で、今般新温泉町の丹土にある兵庫県立但馬牧場公園・但馬牛博物館で行われる「但馬牛の研修会」に先日参加しました。
参加者は16名で、今春リニューアルした但馬牛博物館の館長渡辺直大氏から但馬牛の成り立ち、その歴史と取り組みについて説明を受けました。
その中で、但馬の先人が長い時間をかけて培った但馬牛にかける情熱と血のにじむ努力の跡が現在の但馬牛がオンリーワンとしての血統として連綿として受け継がれていることが解ります。
1.牛は大陸から渡来したもの
当時貴族を中心とした乗り物に使役される。
2.重量物の運搬に活用
大阪城などの石垣の石の運搬。
3.農耕などに使役
大人しく足腰の頑健な但馬牛は農耕に適していて、一昔前までは
農家にはどの家にも牛一頭飼っていました。
4.肉牛としての高い価値
明治になって外国人が入ってきて食文化が変わる。
神戸や横浜に住む外国人からの高い評価を受ける。
5.兵庫県が但馬牛の血統を管理する
但馬牛には蔓牛と牛籍簿が作られていた。
良い牛だけの交配は近親交配の弊害がでない。
6.神戸ビーフのこだわり
但馬牛だけの血統であること。
兵庫県で生まれ育てられたことなど。
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7.但馬牛(うし)と但馬牛(ぎゅう)とは、
神戸ビーフや松阪牛など有名ブランドの肉牛は、全て但馬牛が
素牛となっていますが、近年但馬牛のブランドでも食肉として
人気になりつつあります。