先日お伝えした松葉かに(ズワイガニ)の資源管理、TAC規制についての続報です。
昨年の11/6のズワイガニ漁解禁以来シケの日が少なく出漁回数が増えたため、ズワイガニの漁獲可能量の枠が例年より早いペースで埋まってしまったことが問題となっていました。
昨日2019/1/18、浜坂漁業協同組合から浜坂の宿施設や報道向けに説明会が開かれました。
安定供給のため更なる自主規制の強化ー水ガニ漁を全面自粛
昨年の10月の段階で国の規制よりも厳しい自主規制を昨年より強化されていましたが、今期の問題を受け12月より更に追加の自主規制の強化が決定されました。
兵庫県での自主規制の内容を以下の神戸新聞の報道のより引用します。
県但馬水産事務所によると、但馬の漁船は昨年末までに雄(マツバガニ)363トン、雌(セコガニ)468トンを水揚げした。総量は前年同期比2割増の831トン。セコガニは年末で漁期が終わり、残る漁獲枠は163トンに。前年は1~3月に327トンを水揚げしたが、今後その半分以下に抑えなければならない計算となる。
この日、船主らでつくる「県機船底曳網漁業協会」が役員会を開き、既に漁期の短縮を決めていた、脱皮直後の雄(ミズガニ)の漁を初めて取りやめることで合意。単価の高いマツバガニ漁に一本化し、漁期いっぱいまで供給を続けることを目指す。
TAC(漁獲可能量)規制 の「ズワイガニ」にはズワイガニの雄(松葉かに)、ズワイガニの雌(セコガニ)、水ガニ(脱皮直後の若いズワイガニ、若松葉かに)が含まれます。
このうち水ガニ漁を全面的に取りやめ、松葉かにに一本化して残りの漁獲枠を割り当てる事になりました。
漁協の説明では2月いっぱいは保つ、なんとか3月20日まで漁が続けられるよう調整していくとのお話でした。
同協会の川越一男会長(64)は「マツバガニの安定供給を考えるとやむを得ない。この量なら2月いっぱいはぎりぎり維持できる」
神戸新聞NEXT|総合|ズワイガニ獲れすぎ… 今冬豊漁、苦肉の漁規制へ
まとめると・・・
- 今期に限り水ガニ漁は全面自粛→松葉かに漁へ一本化し、漁期いっぱいまで供給を続けることを目指す
当館での対応
澄風荘では一時的に松葉かにコースの新規ご予約を受付制限しておりましたが、報道や漁協からの発表を受け、漁期末の3/20までのご予約を受付再開いたしました。
今のところの見通しでは3月の松葉かにコースのご提供に影響はないと予想しております。
尚、地物以外のズワイガニコースには影響はございません。
(当館では「松葉かに」は浜坂漁港のタグ付き活松葉かにを、「ズワイガニ」と表記されているものは地物以外のズワイガニを意味します。)
来年以降の資源維持のために
松葉かにの資源管理は来年から更に厳しくなっていくことが予想されます。
松葉かには山陰の名物として私たちの観光業や飲食産業に重要な大事な水産資源です。
生き物の命をいただいて資源として利用している以上、持続可能な資源管理が求められます。
漁業者だけでなく観光に携わる私達も、貴重な資源を利用している自覚を持って資源管理に協力していくことが必要です。
具体的には漁業協同組合と観光協会が連携して情報共有を図ること、迅速な情報共有により強調して事前の対応策が取れるようにすることだと思います。
香住のかどやさんが今後の水産資源管理について書かれていますので是非ご参照ください。
追記:兵庫県分割り当て追加が決まりました
国から兵庫県に割り当てられる漁獲可能量が62・8トン追加配分されることが決定しました。漁期末の3/20まで安定供給できるめどが立ったとのことです。
追加配分が決まっても水ガニの自粛は続行し、今後も自主規制は続きます。
同協会の川越一男会長(64)は「今季はこれで、漁期の終了間際までマツバガニを安定供給する態勢が整ったと思う」と強調。「兵庫の漁業者として無責任な資源管理はしない。今後についても対策は協議していく」と話した。
今後も継続して松葉カニの資源管理について注文しお知らせしていく所存です。