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はまさか日記~澄風荘しょうふうそう~

兵庫県浜坂温泉・カニソムリエの宿・澄風荘の主人・スタッフが、但馬の文化や歴史、山陰海岸ジオパークのPR、浜坂の四季折々の魅力をお伝えしていきます。

加藤文太郎記念図書館設立までの話 加藤文太郎のことその13

加藤文太郎

浜坂の町中を味原川という小さな川が流れています。川の片側には、高い石垣と古い塀が連なる家並みがあって味原小径と古い家並み昔の面影を感じさせてくれます。その反対側に、日本アルプスをイメージした屋根の建物が町立加藤文太郎記念図館です。

平成2年の秋、大阪府豊中市在住の元高校の教師立岩照光先生から1通のお手紙を戴きました。

「長年教師をしながら、山岳図書を買い集めてきたが、年老いてこの山岳図書を後々活かしてくれるところを探しています。他にも2,3箇所御地以外にもお手紙をさし上げています。」 私のこの趣旨をご理解してください。と、言うような内容でした。

多くの稀少な図書を戴くのだから、きちんとした受け入れ態勢が必要で、どうしても行政の理解が必要であり、町役場に相談して一定の了解を得ることが出来ました。

立岩さんにもその旨の返事を出させて頂きましたが、それからがなかなかご承諾のお話は戴くことが出来ませんでした。

立岩さんにしてみれば、熟慮に熟慮を重ねておられたところだったと思います。

漸く、春ごろになって「加藤文太郎さんの生まれた浜坂に寄贈した方が一番良いと決めました。」と、お便りがありました。

町当局と諮り、町民がよく集まりやすい町の施設のサンシーホールの一室を立岩さんの名前を冠にした山岳文庫とすることを決め、立岩さんにもご理解を戴きました。

ところが、今度は立岩さんに図書を戴きに上がる日程の話を進めても、なかなかそのご返事を貰えることが出来ません。

「一人娘をお嫁に出す父親のような気持ちです。今、少し時間を下さい。」との連絡がしばらくしてからありました。

9月頃になったところで、「漸く嫁入りの日にちが決まりましたので、お越し下さい。」と、お手紙を戴きました。

加藤文太郎を語る会のメンバー6名と共に豊中の立岩さん宅にトラックとワゴン車で2000冊以上の山岳図書のお迎えに参りました。

その後、立岩さんからのご提案で、加藤文太郎山岳文庫となり、その年の平成3年11月10日、立岩さんをお迎えして、山岳文庫の開所式を行いました。

その後、この2000冊の山岳図書を元にして、平成6年10月加藤文太郎記念図書館が誕生しました。

加藤文太郎記念図書館

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2階には山岳関係の図書が並ぶ。

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加藤文太郎記念図書館横を流れる味原川

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