三国志の6巻を読み終えて、7巻目にはいったところです。
三顧の礼でもそうだったように、赤壁の戦いもわりとたんたんと描かれています。
数年前にレットクリフという映画化されたものとははるかに違い、そこには諸葛孔明が祭壇を設えて東南の風を起こして、曹操軍の大船団を火攻めで壊滅的打撃を与えるダイナミックな話ではありません。
周瑜が黄蓋と図って、風の変わるのを待って枯草を積んだ舟を曹操軍の大船団に向け、火攻めにしただけの戦術、そこには劉備や孔明は参戦しておらず、ただ孔明の知略は曹操と孫権を戦わせ、その間に三国鼎立の礎を築くことでありました。
映画のレットクリフや三国志演義のファンには少し物足りないかもしれないが、やはり宮城谷ものは実はそこが大変面白いと思います。
かにソムリエ 整
前の記事
次の記事